腎臓病患者がカリウムを制限されているのをご存知でしょうか。
カリウム濃度が高いと非常に危険なのです。
そこで、カリウム制限や摂取量を調べてみました。
カリウムとは
カリウムは体内液に多く存在し、過剰なナトリウムを排出します。
また、体の成分バランスを維持する働きがあります。
カリウムはナトリウムと共に浸透圧を維持し、ナトリウムによる血圧上昇を抑制する、筋肉の働きをよくするなど様々な効果が期待できます。
ナトリウムの過剰摂取は高血圧を招きますが、日本人の食習慣で食塩相当量の摂取基準を実行する事は大変難しいと考えられています。
減塩に努めるとともに、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用のあるカリウムを積極的に摂取する事が推奨されているようです。
カリウムは、成人男子の1日の摂取目標量が3000mg以上、成人女子目標量が2600mg以上と定められています。
また、食品100g中に含まれるカリウムの量として、身体にいいと言われている納豆は、ひきわり納豆が700mg、納豆が660mgと沢山カリウムを含んでいます。
1パックだと330mgのカリウムが含まれていることになりますね。
なぜ腎臓病にカリウム制限がかかるのか
腎臓に障害があると、電解質の一つであるカリウムを十分に尿に排泄することが難しくなり体内に蓄積されてきます。
血液中のカリウム濃度が高くなりすぎると、不整脈が起きたり、心臓が止まってしまう場合があり大変危険です。
こうした危険を避けるためには、血液中のカリウム濃度が正常範囲に保てるように、カリウム摂取量を制限することが重要になります。
腎臓病患者のカリウム摂取量とは
腎臓病でも、まだ軽度の場合はカリウム制限の必要はありません。
しかし、ステージ3以上になると、腎臓がカリウムを排出できなくなってしまうため、カリウム制限が必要となります。
カリウム1日の摂取量目安としては、ステージ3の場合、標準体重1kg当たり2,000mg、ステージ4~5の場合、標準体重1kg当たり1,500mgとなります。
カリウムは、ほとんどの食材に含まれているため、食事をするというだけでカリウムを摂取しています。
また、飲み物やお菓子などにも沢山含まれています。
カリウムは調理方法や食品の選びかたを考慮した食事をすることで、摂取量を減らす事は可能です。
腎臓病の食事療法においては、病状などによって人それぞれ大きく異なります。
まずは医師と相談したうえで、具体的な食事療法の内容を決める事が大切です。
まとめ
カリウムは普段の食生活の中で摂取されていることが分かりました。
細胞の代謝や筋肉の運動などの働きに重要な電解質ですが、過剰摂取によって腎臓病患者には命に関わり大変危険な物でもあります。
調理方法や食品の選びかたを考慮した食事をし、摂取量をコントロールすることがとても大切ですね。
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